おかきさげの4つの段落とその成立のポイント|第4回コムヨシ布教所オンライン勉強会ふりかえり
こんにちは、くっきーです。
コムヨシサロンのオンライン勉強会のふりかえりです。
ヒサマツ氏によるおかきさげの解釈を、梅田論文を読み解きながら学んでいきました。
(この論文は道友社で誰でも購入出来ます。)
「おかきさげ」の諭し(さとし)のポイント
おさづけさしづの変遷を見ていく中で、おかきさげの諭しのポイントを探っていきます。
※おさづけさしづ
おさづけを渡されたときに、下されたおさしづ(御神言、ごしんげん)
明治27年7月以前のおさしづの中に191件下されている。
今はない。
おさづけさしづの変遷の様子を見ると、現在のおかきさげの諭しのポイントが見えてきます。
結論から言うと、
たすけ一条の歩みを進めていく上で大事なのが
『誠』と『かしもの・かりもの』
それが見えてきます。
「おさづけのおかきさげについて」
梅田正之先生の論文をもとに勉強していきます。
おかきさげに何が書かれているか?
1.序文
さあさあだんだんの席返すがえすの席をして、さあ一日の日というは生涯の心を一つの理を以って一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。席に一つの理は、生涯の理を諭す。生涯の理を諭すには、よく聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん、これは言えん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。
2.かしもの・かりもの
それ人間という身の内というは、神のかしもの・かりもの、心一つが我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆受け取る。受け取る中に、ただ一つ自由という一つの理。自由という理は何処にあるとは思うなよ。ただめんめん精神一つの理にある。
3.誠
日々という常という、日々常に誠一つという。誠の心と言えば、一寸には弱いように思うなれど、誠より堅き長きものは無い。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治るという。それ世界成程という、成程の者成程の人というは、常に誠一つの理で自由という。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶという、尽すという。運ぶ尽す中に、互い扶け合いという。互い扶け合いというは、これは諭す理。人を救ける心は真の誠一つの理で、救ける理が救かるという。よく聞き取れ。
4.誠の心を具体的に落とし込む
又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々事情の理、めんめん事情の理に治め。又一つ、第一の理を諭そう。第一には、所々に手本雛形。諭す事情の理の台には、日々という。日々には家業という、これが第一。又一つ、内々互い互い孝心の道、これが第一。二つ一つが天の理と諭し置こう。さあ、これより先永く変わらん事情に。
完成に至るまでに出されていたおさづけさしづ
の変遷を見ていくことで、現行のおかきさげ
のポイントが「かしもの・かりもの」と「誠」
であることが分かります。
おさづけさしづを1〜5期に分ける。
梅田論文では、おさづけさしづを便宜上1期から5期に分けることによって、内容の違いを浮き上がらせていきます。
1期→今のおさしづと全然似ていない
「渡すで」
2期→A たすけ一条のためにさづけの理を渡す
B 今日の日を生涯の心のとして通れ
一日生涯
(AとBの文言が混在している)
3期→誠
4期→かしもの・かりもの
5期→今とほぼ同じ
それぞれが段々加えられていきます。
具体的なおさしづで見ていくと、
1期 明治20.5.6〜明治21.1.14
熱心な信仰者を引き寄せて(身上など)、神の方から渡されたようです。
あしきはらひたすけたまへ天理王命、三遍又三遍又三遍、三三三の理を渡そ。しっかり受け取れしっかり受け取れ。
2期 明治21.1.19〜明治21.9.29
たすけ一条の理、たすけ一条(はこれからや)
今日一日の日を忘れんようさづけ渡そ
3期 明治21.9.29〜明治21.12.13
人を救ける処の心というは、誠一つが救ける。
人を救けるというは、真の心の誠の理が救ける。常に誠の理をあれば自由自在。
常に誠の理を聞き分けて、これより心入れ替えて。
ここから誠が語られはじめます。
4期 明治21.12.14〜明治22.9.3
人間というものは、身はかりもの心一つが我がのもの。どんな心も受け取る。自由自在の理を聞き分け。
人間というは、身はかりもの、心一つだけ我がもの。心一つより、どんな心ある。
どんな心も皆受け取る中に、自由自在という理を聞き分け。
かしもの・かりものが語られはじめます。
5期 明治22.10.9〜明治23.6.25
ほぼ後に内容が一定になっていきます。現行のおかきさげと同じお言葉となってきます。
※引用はやめておきます。
たすけ一条の歩みを進めていく上で大事なこと
繰り返しになりますが、たすけ一条の歩みを進めていく上で、
「誠」が大事だあることか分かります。
「誠の理が救ける」
「誠」が信仰実践の具体的な場とすれば、
「かしもの・かりもの」は、それを裏付けるルールのようなものです。
誠の心遣いを見て守護するというルール、
だから誠の心で通ることが大事なんだよ!と。
かしもの・かりもの ⇨ ルール
誠 ⇨ 攻略法
誤解を恐れず、分かりやすくシンプルに言うとこうなります。
たすけ一条の道を通っていく上で、誠が大事だよ。
それはかりもの・かりものというルールがあるからだよ!!
これがベースになっているのがおさづけさしづの展開です。
このように変遷を追っていくと、今のおかきさげのポイントは、
「誠」と「かしもの・かりもの」
に要点があって、その要点こそがたすけ一条を歩んでいく上で大事なことなのです!
ほそく
⚪︎5期の後にもおさづけさしづは渡されているそうです。おさづけを渡されるようになった時期にも、おさづけさしづは出されています。
⚪︎初期のおさしづには書き落としが多く見られるそうです。
⚪︎おさづけをもらう(渡す)人の教育レベル(信仰的)に応じておかきさげお文言が増やされていった。
⚪︎「ルール」=世の中の土台的な決まり事
⚪︎おさづけを取り次ぐ人の心が誠の心でなければならない。(受け取っていただけない)
⚪︎(今の)おかきさげは、解釈の自由度が広がり過ぎるため、誠、かしもの・かりものが要点であると軸を持って読むことで、軸に沿った理解ができる。
おわり